モーツァルト作曲 歌劇《魔笛》 ザルツブルグ音楽祭 1982
![]() |
次は何にしよう????? |
私はお小遣いが少なく、直接オペラを見る機会に恵まれませんでした。そこでなけなしのお金をはたいて買った、初めてのオペラDVDでした。
「魔笛」を選んだ理由は、幼いころNHK教育テレビでアニメで放送されていたのを見たからです。「パパパの二重奏」はずっと耳に十年以上残っていて、最初に見るオペラは「魔笛」にしようとずっと思っていました。
私はお世辞にも耳がいいとはいえないので、他の方々が指摘しているように音が飛んだとか、正直気がつきませんでした。
それでも、この「魔笛」をきっかけに他のDVDも買ってみたいと思っております。
さて、次は何にしよう・・・?
![]() |
モーツアルトらしくない魔笛 |
演奏に問題があるのは、歌手の方々のせいだけでは内容に思います。まず、一番気になるのは、指揮者のモーツアルト音楽に対する捉え方の誤りにあると考えます。
テンポが速すぎる、と云うか、「大づかみにまとめ過ぎる」といった方が正しいのかもしれません。せっかくモーツアルトがここを心を込めて聴かせたいとしている所を端折って演奏している。これでは歌手も気の毒。聴き手も満足できないのが当然です。
![]() |
極上のひとときが味わえる名盤 |
CDではかなり以前から発売されていたレヴァイン=ウィーンフィルの『魔笛』ですが。今回シュライヤー/コトルバス/グルベローヴァら豪華キャストによる嬉しいDVDの発売となりました。ライブをあまり編集しないでそのまま映像化したもののようで、コトルバスが唄い急いで伴奏とずれてしまうところが何箇所かあったり、パパゲーノ役のベッシュが演技に夢中になりすぎて音をとばしてしまったりすることがあったりするのが珠に瑕ですが、それらの点を差し引いても、やはりそれぞれの名歌手たちの美声の競演、ザルツブルクの広い舞台を活用した豪華な演出、そして何より全盛期のウィーンフィルの美しい音色は素晴らしいの一言に尽きるもので、このオペラを始めて観る方にも、またこのオペラの大ファンの方にも、充分に満足のゆく内容だと思います。
![]() |
とても楽しかったです |
「魔笛」を見るのはこれが初めてです。物語の筋も、王子さまがパパゲーノと一緒にお姫さまを探しに行くお話し、ということしか知りませんでした。要するにオペラについてど素人なわけですが、とても楽しかったです。きらきらと輝く雫が滴るかのような、めくるめくモーツァルトの音楽、荘厳かつ穏やかなザラストロ、具体的でわかりやすいセットに演出、神秘的に描かれる現実的な世界観、そしてオーケストラはウィーン交響楽団で指揮はレヴァイン。それはまるで、お正月に暖房の効いた部屋でこたつにあたりながら上等のアイスクリームを食べつつ寅さんの映画を見るような、安定感溢れる組み合わせではないかと。個人的な好みで申し訳ありませんが、そういうわけで、星五つ、さしあげたいと思います。

位 


