モーツァルト 歌劇《後宮からの逃走》全曲
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『後宮』の規範的名演を味わえる一枚 |
少なくともモーツァルトファンやオペラファンにとっては、モーツァルトのいわゆる後期四大オペラなどと比べても勝るとも劣らない魅力が満載のこの作品ですが、やはり国内盤DVDの数はまだあまり多いとはいえない状況です。また、直輸入盤などまで考慮に入れたとしても、なぜかこの作品の上演には現代的な奇抜な解釈の演出が多く、初心者の方などに安心してお奨めできるものがなかなかありませんでした。その点、ショルティ指揮のこのディスクは、堂々とした演奏・オーソドックスな演出・優れた歌手陣の熱唱と、どれをとっても安心して皆にお奨めできる、一種の規範的演奏だといえます。歌手陣の中では、特にバスのクルト・モルの面白おかしい演技と見事な歌唱、ソプラノ二人の声・容姿・演技の三拍子そろった美しい姿が観もの聴きものだといえるでしょう。これまでモーツァルトのオペラはいくらか観たことがあるが、この作品は初めてだという方々には、ぜひまずこのディスクをお奨めします。

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